今年、出版業界が一丸となって取り組むことを目指して始まった秋の読書推進月間「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」が10月27日から11月23日の28日間、全国の書店で開催された。秋の読書推進月間の運営委員会はこのほど、同キャンペーンの開催報告を発表した。また、次回以降の企画改善のため、アンケートへの協力を呼びかけている。
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運営委員会によると、キャンペーン初日の10月27日には、紀伊國屋ホールでオープニングイベントを開催。7人の著名人がBOOKアンバサダーに就任。会場では、今村翔吾さんや角野栄子さん、中江有里さんが「出会い」をテーマに講演・対談を行った。満席で会場参加ができなかった人のために、後日配信もした。
期間内にキャンペーンを展開した「本の日」や、「WATERAS BOOK FES」などとも連携。また、全国の書店でキャンペーン連動企画、書店独自企画などが開催され、書店数2018店、延べ3419企画のイベント情報をキャンペーンサイトで掲載し、告知した。書店に顧客を誘導するための「BOOKスタンプラリー」は、短期間にスタンプを5つ集めるという高いハードルだったが、2548人が参加した。
運営委員会には、「期間中に店頭企画を実施した書店では、未実施書店より売り上げが好調だった」とか、「以前より行っている店頭企画への参加が大きく増加した」など、店頭の盛り上がりを感じられたという報告も届いているという。
今後も読書推進キャンペーン「BOOK MEETS NEXT」は本との新しい出会いを提供するため、継続的に開催する。12月26日からはAR機能を使った新たな企画「お菓子の絵本フェア NFTデジタル特典連動企画」を全国600書店で実施している。来年3月31日まで。
秋の読書推進キャンペーンは、「初めての開催ということもあり、まだまだ改善しなければならないことが多くあるとも感じている。次回以降の企画改善のため、アンケートに協力を」と求めている。