文藝春秋は1月12日、公益財団法人司馬遼太郎記念財団が行った「『好きな司馬作品』アンケート」の第1位に、『坂の上の雲』(文春文庫)が選ばれたと発表した。
今年は国民作家・司馬遼太郎氏の生誕100年。これにあわせて、司馬遼太郎記念財団が全国の読者を対象にインターネットによるアンケートを実施。小学生から90代まで幅広い年齢層からの回答が寄せられ、1月11日に結果を発表した。
それによると、1位『坂の上の雲』2位『竜馬がゆく』3位『燃えよ剣』で、総回答数の半数近くを占め、初めて司馬作品を読んだ年代は10代、20代が6割だという。
同社によると、『坂の上の雲』は紙と電子で累計1988万部という発行部数になっている。『竜馬がゆく』は、鈴ノ木ユウ氏によりコミック化され、若い読者の支持も広がっており、「司馬作品が世代を超えて読み継がれていることが示されたと言える」としている。