日本ABC協会はこのほど、新聞発行社レポートによる2022年下半期(7~12月)の平均部数(販売部数)をまとめた。それによると、地方紙の北國(富山)新聞が前年同期比でプラスとなったほか、読売KODOMO新聞も同1・2%増。読売新聞が発行する英字紙「The Japan News」と、ジャパンタイムズ発行の週刊英語学習紙(タブロイド判)「The Japan Times Alpha」もプラスだった。一方、全国紙は前年同期比で大幅減。朝日新聞は約397万部、毎日新聞は約185万部、読売新聞は約663万部、産経新聞は約99万部、日本経済新聞は約168万部となった。
2022年下半期ABC部数表はこちらに掲載
同レポートの販売部数は、新聞発行社がそれぞれの販売ルートを通じて販売した部数で、発行部数ではない。「販売店部数」「即売部数」「郵送部数」の合計の販売部数6カ月平均を掲載している。「販売店部数」は新聞社が販売店に送付し、その原価を請求した部数。「即売部数」は新聞社が即売会社に送付し、返品を差し引いてその原価を請求した部数や会社、団体に販売した部数の合計。「郵送部数」は新聞社が郵送予約購読者に送付し、その購読料を請求した部数を指す。
なお、「道新スポーツ」は紙面発行を中止したため、今回から掲載していない。
22年下半期の平均部数をみると、全国紙はすべての本支社で、いずれも前年同期比で大きなマイナスとなった。朝日新聞は全本支社でふた桁減率。合計部数も13・1%減で、400万部を割っている。産経新聞も合計部数が8・4%減で、100万部を下回った。
地方紙も、各紙の減少傾向が続いている。前年同期比で大きく減っているのは、西日本新聞が8・4%減、京都新聞が6・0%減、徳島新聞が5・2%減、神奈川新聞と山陽新聞が5・0%減だった。
小学生、中学生、高校生向けでは読売KODOMO新聞が好調に推移。1週間分のニュースを毎週木曜日に届ける小学生向けの新聞で、小学生向けでは国内最大の約21万部となっている。