出版ワークス 次期朝ドラモデル 牧野富太郎の伝記絵本増刷へ

2023年2月28日

 

AB判/36㌻/1760円(税込)

 

 今年4月から始まるNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデル・牧野富太郎の生き方を伝える絵本『草木とみた夢』(谷本雄治・作/大野八生・絵)を発行する出版ワークス(神戸市・工藤和志社長)は、昨年11月にカバー・大扉のデザインをリニューアルし、さらに特典として「牧野博士のエピソード入りポストカード」(2Lサイズ)の封入を始めた。2019年の発刊から8刷1万7000部を数え、放送を前に生協など各団体から大口の注文が入り、4~6月には受注状況を見ながら1万部程度の増刷を計画しているという。

 

 小学校中退ながら独学で日本初の本格的な植物図鑑を送り出し、「日本の植物学の父」と呼ばれた牧野は、多くの人の支えを受けながら、草木の素晴らしさや正しい知識の普及に努めた。本書は植物の研究に情熱を注いだ生涯を、簡潔な文と美しい絵で描いた。国立科学博物館植物研究部研究主幹・田中伸幸氏が解説を加え、作中に描かれた牧野富太郎ゆかりの植物一覧も掲載している。

 

 出版ワークスの工藤和志社長は、「牧野さんを取り上げる唯一の絵本。子供にも理解しやすく、朝ドラが始まる前に親子で本書を楽しんでほしい」とし、書店に向けて「偉人・伝記、児童書コーナーをはじめ、ぜひ朝ドラ関連との併売も」と推奨している。【櫻井俊宏】