「芳幾・芳年─国芳門下の2大ライバル」展(主催・三菱一号館美術館、毎日新聞社、協賛・DNP大日本印刷)が 2月25日、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開幕した。
幕末の浮世絵を代表する歌川国芳(1797~1861年)の弟子、落合芳幾(1833~1904年)と月岡芳年(1839~92年)に焦点を当てる。兄弟子の芳幾は、明治維新後の1872年、「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の発刊に参加。新聞記事をもとに事件を錦絵に再現した錦絵新聞で人気を博した。一方、芳年は浮世絵にこだわり、国芳譲りの武者絵をベースに歴史的主題の作品を展開した。
本展では、芳幾の「太平記英勇伝」100図(前後期で50図ずつ)、芳年の「芳年武者无類(ぶるい)」33図の揃(そろ)いが並ぶほか、肉筆画も数多く展示。幕末・明治の激動の時代に生きた2人の絵師の生きざまに迫る。
4月9日まで(3月6、13、20日休館)。午前10時~午後5時半(金曜と3月8日、4月3~7日は午後8時半まで)。会期中、一部展示替えあり。入館料は、一般1900円、高校・大学生1000円、中学生以下無料。チケットの詳細、販売場所は公式サイト(https://mimt.jp/ex/yoshiyoshi/)。