東野圭吾氏の全著作が4月3日時点で国内累計発行部数が1億7万7380部を突破した。電子書籍を含まない、国内で発行された「紙の書籍」のみの部数で、1冊平均発行部数が100万部に達する計算になる。東野作品を刊行する講談社、光文社、祥伝社、新潮社、実業之日本社、集英社、文藝春秋、KADOKAWA、毎日新聞出版、幻冬舎、PHP研究所が協力して発表した。
東野作品は海外でも幅広く翻訳されており、現在37の国と地域で出版中。推定累計発行部数は約6800万部。国内と国外を合わせると全作品の推定累計発行部数は1億6800万部を超える。近年では東南アジアでの部数も伸長。日本人作家として初めて米国エドガー賞、英国ダガー賞、両賞にノミネートされた作家として欧米圏での評価も高まっている。
これを記念して書店店頭では出版社の垣根を越えた「ありがとう!東野圭吾1億部」フェアを実施する予定。また、1億部達成を記念した楽しい企画も公開予定。詳細は公式Twitter(東野圭吾公式/@higashinokeigo_)、公式Instagram(higashinokeigo_official)で順次発表する。
東野圭吾氏は、1958年大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、19年第1回野間出版文化賞を受賞。
東野圭吾氏のコメント
日本推理作家協会の理事長をしていた頃、内田康夫さんの1億部突破記念パーティに出席させていただきました。あの時には夢の数字だと思っていましたが、まさかの到達に私自身が一番驚いています。多くの方々の支えがあってこその数字で、この場を借りて感謝したいです。もちろん最大の功労者は、私の物語世界に付き合ってくださる読者の皆様です。ありがとうございます。これからもがんばります。