株式会社文化通信社は5月11日、文化通信セミナー「編集者の新しい役割:出版物のビジネスバリューを最大化する方法」の第1回として、株式会社アスコム・高橋克佳社長が「著者をプロデュースすることで、本のプロモーションから新たなIPを生み出す取り組みで成果を出す」と題して講演した。
アスコムは編集、営業、プロモーションの連動による書籍販売によって、相次いでベストセラーを出すなど成果を上げているが、セミナーで高橋社長は、著者と長期にわたって関係性を築く編集者が講演やメディア出演のプロデュースを行うメリットを説明。青山学院大学を箱根駅伝常勝校に育てた原晋氏と美穂夫人、白血病に苦しみながらもオリンピック出場を果たした池江璃花子氏の母・美由紀さんなど著者をプロデュースする実例を説明。
メディア露出が増加している洗濯ブラザーズとは共同出資で会社を設立し、多方面のビジネスを展開している直近の情報も明らかにした。
同社ではこうした取り組みで書籍発行にとどまらない収益を追求すると同時に、著者の露出を増やすことが長期的な書籍販売に結び付く効果も上げている。高橋社長は最後に講座受講者にも連携の可能性を呼び掛けて終了した。
同講座の第2回は5月25日に数々のベストセラーを手掛け、自らもプロモーションに取り組む株式会社日経BP・中川ヒロミ氏が「編集者が自ら本のプロモーションも手掛けてベストセラーを生み出す」、第3回は6月1日に株式会社ライツ社・大塚啓志郎社長が「ユニークな出版活動を手掛け、業績を伸ばし続ける」と題して登壇する。
今後のセミナー詳細・申し込みはhttps://www.bunkanews.jp/article/event/326942/