新星出版社は7月11日取次搬入で、『くらべるためすサイエンス100 ぜーんぶ100で解き明かせ!』(監修:川村康文)を刊行する。定価1430円(税込)で初版部数は1万部、すでに事前注文が4000部寄せられ、好調な滑り出しとなっている。同社の創業100周年に合わせて企画された同書の魅力について、編集部の大塚陽子チーフと発案者の佐藤睦海氏、プロモーション部の大森聖也氏から話を聞いた。
創業100周年にちなんだ 若手社員チームの取り組み
2023年の創業100周年に向けて立ち上がった委員会の中で、大塚チーフが「入社3年以内の若手社員たちで企画立案からプロモーション、販売戦略までを手がけてみてはどうか」と持ち掛けたのが同書の始まりだった。編集、営業、制作など、部署の垣根を超えて集まった社員が意見を出し合い、その中から佐藤氏の企画「100周年にちなんで、100の区切りで物事を見たり、ためしたりする児童向け科学本」が採用された。
同書は「身長が100メートルになったら、世界はどう見えるのか?」といった「100」という単位を通して、身近な物事から宇宙規模の現象まで幅広く注目し、科学的な観点で世界を楽しむ児童向けの科学本。59個のトリビアがまとめられており、佐藤氏が一番気に入っているのは「海水が100度になったら、雨が続いて地上は洪水状態になる」だという。
東京理科大学・川村教授の監修に基づき、分かりやすい解説付きのフルカラーイラストが掲載されている。発色にこだわり、美麗なカレイド印刷を採用した。また、制作部の三井耶乃氏のアドバイスで、長さ100センチの超ロング折り込みは目盛りつきのイラストと、過去・未来100年の出来事を書き込める自分年表となった。
学びの児童書 夏休みに向けて積極的な展開を
販売プロモーションについて大森氏は「刊行に先駆けて6月上旬から書店向けのプルーフや発売予告ポスターを配布し、店頭用拡材のA4パネル、POPも用意している。学びの児童書として、自由研究や話題書としても、夏休み期間中に積極的な展開をお願いしたい」と呼びかけた。
同書の帯には日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋氏の推薦文を掲載。想定読者は小学校中~高学年で科学分野に興味関心がある児童、その親や祖父母の世代。子供から大人まで楽しめる内容となっている。
発売後、夏休み期間の7月中旬~下旬に朝日新聞と読売新聞で書影付きの広告を出稿する。帯のQRコードから応募できる読者プレゼントキャンペーンも実施予定。応募期間は前期が7月13日~9月30日、後期は10月1日~12月31日まで。各期間の応募者に抽選で三菱鉛筆の「色鉛筆ユニカラー 100色セット」や図書カード1000円分が当たる。
本書についての問い合わせおよび拡材やプルーフ等の要望は新星出版社営業本部(03-3831-0743) まで。