求龍堂は6月30日、新刊『いつかの森 平澤まりこ作品集』を刊行する。同書はイラスト、版画、エッセイなど多岐にわたり活動するアーティスト・平澤まりこ氏による初の本格的な作品集だ。
広告、書籍、パッケージイラストなどを多数手がけてきた平澤氏は近年、「描版画」と名付けたモノタイプ手法による1点ものの版画制作や、陶作家の安藤雅信氏との共同制作による「陶彫画」など、新たな表現に取り組んでいる。
同書では「描版画」74点、「陶彫画」7点、総図版点数81点を掲載している。ブックデザインは、グラフィックデザイナーであり、装幀家のサイトヲヒデユキ氏が担当した。
同社では「平澤まりこの作品世界には、この世界に生きるものが、自然のもと、それぞれの生の時間に在ることの美しさを捉えようとするまなざしが見える。神話的気配の空間に、自然と共に響き合い満たされる私たちの幸福の姿が見える、深い癒しが流れる一冊」と薦めている。
刊行に先がけ、都内書店で刊行記念展やトークイベントを開催したほか、限定100部の全て絵柄が異なる版画付き特装版(エディションナンバー付き、直筆サイン入り、本体9万円)も発売する。