認知症に関する京都新聞の長期連載をまとめた単行本『認知症700万人時代─ともに生きる社会へ」が、かもがわ出版(京都市上京区)から出版された。
連載は2020年3月から約3年間、京都新聞に掲載された。超高齢社会の日本では25年に認知症の人が700万人を超えるとされる中、認知症を病気ではなく個性と捉え、「ともに生きる」社会をいかに実現していくのかを考えた。
印象的なフォトストーリーも展開した連載は、22年に第29回坂田記念ジャーナリズム賞を受賞。23年の京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)」では、連載の写真を再構成した写真展「心の糸」がメインプログラムの一つに採用された。
単行本は「病ではない」「分かち合う」「温かな社会」など6章で構成している。写真展に出展した作品も掲載している。
□『認知症700万人』=四六判上製、240㌻、定価2200円・税込