【訃報】中日新聞社の大島宏彦最高顧問死去 中日新聞社長、会長歴任

2023年8月25日

 

中日新聞社・大島宏彦最高顧問(中日新聞社提供)

 

 中日新聞社の最高顧問で中日ドラゴンズ元オーナーの大島宏彦(おおしま・ひろひこ)氏が8月23日、呼吸不全のため名古屋市内の病院で死去した。89歳。葬儀・告別式は近親者で執り行った。喪主は長男で中日新聞社長の宇一郎(ういちろう)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 

 1957年に中部日本新聞社(現中日新聞社)に入社。東京支社(現東京本社)経済部記者やワシントン特派員などを経て、87年に取締役社長、91年に代表取締役社長、97年に代表取締役会長に就いた。2001年取締役会長、03年取締役最高顧問、11年から最高顧問を務めていた。

 

 名古屋経済界の要職にも就き、1998~2004年まで名古屋商工会議所副会頭を務めた。1995~2000年にはプロ野球中日ドラゴンズオーナー、1996~2002年にはナゴヤドームの社長を務めた。

 

 このほか、横綱審議委員や共同通信社理事会長、東海テレビ放送代表取締役、東海ラジオ放送代表取締役会長、中部日本放送取締役なども歴任。地域社会、スポーツ、文化、メディアの振興に努めた功績から、2007年には旭日大綬章を受章した。