慶応が夏の甲子園で107年ぶりの優勝を成し遂げたことを記念して、毎日新聞は８月23日、高校最寄りの東急東横線日吉駅（横浜市港北区）前などで号外約3000部を配布した。号外を求める人で長蛇の列ができ、30分ほどで配り終えた。
同社によると、歴史的な勝利を伝える紙面を手にした慶応高出身の同市内の男性（69）は「最初のホームランでいけるかなと思った。感慨ひとしお。時代は変わった。優勝の瞬間、友だち同士でたくさんメールをやりとりした。本当にうれしい」と話していた。
号外を受け取った神奈川県平塚市の女性会社員（47）は「会社でテレビ観戦した。優勝の瞬間は手を取り合って喜び合った」と興奮冷めやらぬ様子だった。
駅の電光掲示板には「エンジョイベースボールで全国制覇！！」「優勝！優勝！優勝！」などのメッセージが映され、これを写真に収める人でごった返した。商店街にも「祝 優勝おめでとう」の垂れ幕が飾られ、多くの飲食店もお祝いの張り紙などを掲げた。
慶応の１０７年ぶりの優勝を受けて毎日新聞が配布する号外を受け取る人たち＝横浜市港北区の東急東横線日吉駅前で（毎日新聞社提供）