【東翻西躁】46 ソ連崩壊前夜 シベリア鉄道9000キロの旅③

2023年10月10日

 ルーブル紙幣を握りしめ、食堂車に群がる沿線の婦人たち(筆者撮影) ルーブル紙幣を握りしめ、食堂車に群がる沿線の婦人たち(筆者撮影)

   いつの間にか、窓外の景色は草原と畑に変わっていた。民家も見えてきた。チュメニ辺りで気づいたのだが、土の色が黒ずんでいる。モスクワの土は筆者の住む関東地方のそれと似た茶色か、少し赤っぽい感じだった。それにしても、線路に沿ってず…続き、