10月27日からスタートした「BOOK MEETS NEXT」の大型企画「本を愛する気持ちを、未来へ。『KYOTO BOOK SUMMIT』」が11月8、9日の2日間、京都市各地で開催され、著名人による講演や対談などに多くの読書愛好家らが参加した。
先陣を切ったのは、「100年後の本のために」をテーマに講演した直木賞作家の今村翔吾さん。今村さんは「今のままでは、本は骨董品のように一部のマニアだけが見るものになる」と手厳しい指摘。同氏は翌日の図書館問題のシンポジウムにも登壇するなど、2日間にわたって出版界に熱いメッセージを送った。
このほか、元ボクシング世界チャンピオンの村田諒太さんと生物学者の青山学院大学・福岡伸一教授による対談や、舞台「ピエタ」主演の小泉今日子さんと原作者・大島真寿美さんが同作への思いを語り合うなど、多彩なイベントが催された。
KYOTO BOOK SUMMITは、出版業界向けにも大手印刷、電子書籍関連、情報系の会社が「出版DX化の未来」をテーマに各システムを紹介する特別展示、中小企業診断士による「補助金セミナー」なども開かれた。