神宮館は今年で3回目を迎える「神宮館ディスプレイコンテスト」を、2023年11月1日から24年1月31日にかけ実施し、1年間でもっとも売り伸ばす時期にあたる同期間中に、飾りつけ・展開した書店に対し顕彰する。書店の応募は、同社ホームページなどで受け付けている。
22年に始めた同コンテストだが、1回目の参加書店が78書店、2回目が98書店と回を重ねるごとに参加書店が増加し、今年は120店舗を目指す。また書店での販売額が、一昨年と昨年との同期比で102%を示すなど、店頭での展開と合わせ、着実に年末年始シーズンのフェアとして定着しつつあるという。
中小書店の参加促進図る
出版各社が実施するディスプレイコンテストでは、大型書店の展開が注目されやすいことから、同社は昨年から中小規模書店での展開を対象とするコンパクト賞を設置。さらに昨年までは金賞、銀賞のみであった同賞において、店舗の規模にかかわらず、よりコンテストに参加しやすいよう佳作も新設した。
同コンテストは大きく分けて、大型店舗が対象となる総合賞(1店舗に金賞10万、3店舗に銀賞各3万円、3店舗に銅賞各2万円、9店舗に佳作各1万円)、中小規模書店が対象のコンパクト賞(1店舗に金賞5万円、2店舗に銀賞各2万円、5店舗に佳作各1万円)、また同社がこのほどリニューアルをした若年層向けの暦「ひびよみ九星占い」を展開した書店を対象とする、ひびよみ賞(10店舗に各1万円)を設けている。
期間中に実売報奨10%で書店還元
暦を若い世代に広めようと、2020年より刊行している「ひびよみ九星占い」では、読者の声を反映し、よりわかりやすくリニューアル。2024年版で4作目となる『ひびよみ九星占い2024』は、同期間中での実売報奨10%を書店に還元する。
同社は現在、書籍以外にも水琴鈴や御朱印帳、またお湯を注ぐと「ありがとう」「おめでとう」などのメッセージが浮かび上がる「彩り昆布茶」といった、書籍以外の商材も多数扱っており、同社担当者は「暦はもちろん、運気を上げる商材としてフェアを組めば、必ずそこにニーズはある。年末年始のシーズンこそ、その販売チャンスだと思っている。そのきっかけとして、ぜひこのコンテストに参加してほしい」と書店に呼びかける。