読売新聞 能登半島地震で連日号外発行 羽田・日航機衝突事故でも

2024年1月10日

 読売新聞は1月1日夕に発生し、石川県能登地方で最大震度7を記録した地震の被害状況などを伝える号外を1~3日に三日続けて発行した。一部を甚大な被害の出た石川県内の避難所などに届けたほか、東京、大阪など主要都市で街頭配布した。2日に東京・羽田空港の滑走路上で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故を報じる号外も出した。

 

(読売新聞社提供)

 

 大規模な地震の発生を伝える1日付の号外は、表裏2ページのカラーで計約1万1000部を発行。一部を東京、名古屋、大阪、福岡の4都市の街頭で配った。

 

 一夜明けた2日も、午前11時時点で少なくとも21人の死亡が確認され、多数の負傷者が出ていることなどを伝えるカラー4ページの特別号外を計約2万9000部発行した。うち1万7000部は被災地向けで、建物の倒壊や火災、津波などの被害状況に加え、避難所の開設場所や通行止めの道路などの情報を一覧にしたほか、低体温症やエコノミークラス症候群になるのを避ける方法など、避難生活の注意点をまとめた記事も掲載した。

 

 2日夕には羽田空港で着陸しようとした日本航空機と離陸準備中の海保機の衝突事故も発生。カラー1ページの号外約1万3000部を発行した。

 

 重大事故の発生に加え、地震被害の拡大も見込まれたことから、3日もカラー4ページの特別号外を計約2万7000部発行。このうち被災地向けの1万4500部は最新の被害状況と自衛隊員らによる救助活動の様子などをメインに、主要都市向けは新年のUターンラッシュを直撃した羽田空港の事故をメインで扱う2種類の紙面を制作した。石川県内の避難所では取材にあたる金沢支局の記者が届けた号外を食い入るように読む被災者の姿も見られた。