「#岩手から能登へ届けます」 岩手日報社 能登半島地震の地元紙「北國新聞」に応援広告掲載

2024年1月12日

 岩手日報社は、1月1日に発生した能登半島地震発生から10日が経過した1月11日付の石川県の県紙「北國新聞」に、能登半島地震で被災した人々に向けた岩手県民からの応援メッセージ企画の全面広告を掲載した。

 

岩手日報社の応援メッセージ広告

 

 X(旧ツイッター)で「#岩手から能登へ届けます」として被災した能登へのメッセージを募集し、バスケットボールB2リーグの岩手ビッグブルズや落語家の三代目桂枝太郎さんら、寄せられた一部の16人の声を紹介している。

 

 岩手日報社によると、東日本大震災での被災から復活を遂げた岩手県沿岸部の企業など29の企業、団体から協賛が集まったという。広告には、被災地のトイレが使えない環境で活用してもらおうと、新聞で作る「折り紙トイレ」の動画サイトのQRコードも掲載した。 

 

 同社は、「2011年の東日本大震災発生直後から、石川県を含めた全国から消防や警察の緊急援助隊やDMATチームが岩手県沿岸部に入り、活動していただいた。そして、悲しみに打ちひしがれ、不安にさいなまれている中で、全国、世界中の多くの方々から、たくさんの励ましの声や支援の品をいただいた」と感謝したうえで、「岩手県民はそのおかげで『ひとりじゃない』と思うことができた。前を向くことができた。家を失った方がどんな気持ちで過ごしたか、避難所での知恵、支え合う力になった言葉やアイテム──。被災者だから分かる被災者の気持ちもあると思う。そうした経験も岩手から能登へ向けて届けたいと考えた」と広告掲載の意図を説明している。

 

 寄せられたメッセージはX(旧ツイッター)で、「#岩手から能登へ届けます」と検索すれば全て見ることができる。同社はこれからも、能登半島地震の被災地の状況やニーズを見定めながら、物心両面での支援を続けていくとしている。