【売場を定点観測】⑩往来堂書店(東京都文京区) 「オフ」作品の中にビジネス書の存在感

2024年2月27日

限られたスペースも良書は確実に並べる

 

往来堂書店店主 笈入建志さん

 

読む人の心に響く本

 

 当店は「オン」「オフ」でいうと「オフ」の本のほうがよく売れます。ビジネス書より、休日に楽しむ本のほうがよく売れるということです。しかし例外もあって、ほんの少ししかないビジネス書の棚の一角に、「知的生産」や「独学」といったジャンルのロングセラーを集めています。


 ベストセラーの『独学大全』(ダイヤモンド社)、『知的生産の技術』(岩波新書)などが中心ですが、比較的新しい本でよく売れるのが『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』(星海社新書)です。

 

「習慣」に焦点当てた本を手に取る人が多い


 また、「習慣」に焦点を当てたものも多く、『できる研究者の論文生産術』(講談社)、『継続するコツ』(祥伝社)も好評ですが、最も印象的なのが『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』(みすず書房)です。


 「有意義に時間を使い、自分の成長につなげたい」のに、気が付けばスマートフォンでショート動画を見続けてしまう…ということを繰り返している自分に一番響く本でした。