NPO法人こどもの本総選挙事務局による第4回「小学生がえらぶ!〝こどもの本〟総選挙」で1位となったヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)が、大きく売れ行きを伸ばしている。同社では発表前に重版して配本したが、その後の1週間で前年比600%以上の売れ行きになった。
同選挙は小学生14万4188人が投票し、2月10日に開いた発表イベントでベスト10を発表。1位となった『りんごかもしれない』は、ブロンズ新社が事前に2万部を重版し、発表日には多くの書店に店着したが、メディアでの報道やSNSでの拡散などにより売れ行きが急上昇。
「CANTERA、紀伊國屋書店、未来屋書店、丸善ジュンク堂書店の日別データでみると、最初の1週間は前年比605%に達し、翌週も461%と非常によく売れています」と佐藤健二取締役営業部長は述べる。
同書は2013年に刊行した同社初のヨシタケ作品であり、氏にとって初の絵本作品でもある。今回の重版で累計74万部に達している。