Gakken、300万円の大型増売キャンペーンで書店送客を図る

2024年3月14日

 

 Gakkenは、児童書・学習参考書の増売シーズンにあたる3月から4月にかけ、「Gakken 春の本のまつり」と題し、同社の本を買うと抽選で総額300万円相当、合計1500人に、6万円相当のJTB旅行券やNintendoSwich、図書カードNEXT1000円分などの賞品が当たる大型キャンペーンを実施している。応募期間は3月1日から4月30日までで、購入者はレシート(対象購入期間は2月1日から4月30日まで)の写真を、専用サイトにアップロードすることで応募できる。

 

 背表紙、表紙、裏表紙、奥付に「Gakken」「学研」「学研〇〇」と記載されている書籍・雑誌が対象となるが、さらに「よみとく10分」シリーズ2冊、「中学ひとつひとつわかりやすく。」シリーズを3冊購入した場合は、それぞれ図書カードNEXT300円、500円を応募者全員に贈る。

 

3500店以上の書店でキャンペーン促進

 

 同社はキャンペーン用拡材としてA2・A3ポスター、A4パネルの3種を用意。2月下旬には各取次の拡材便で3000店へ送付するとともに、同社のセレクターが訪問する書店上位500店に送付・掲出促進を働きかけている。

 

 さらに訪問店上位25店には学研ホールディングス・宮原博昭社長やGakken・五郎丸徹社長など、各グループ会社の役員らが直接訪問。非訪問店640店を目標に各グループ会社の社員が訪問し、告知・拡材掲出を促すなど、合計3500店以上の書店に対し、グループをあげて同キャンペーンの周知・拡大を図っている。なお、そのほかの書店から拡材の要望があった場合も、在庫がある限り発送対応する。

 

 また同社が出稿する商品広告の一部に、同キャンペーンのロゴやコピーを掲出するほか、自社の公式LINEアカウントでの発信やSNS広告、自社サイトでの告知など、書店送客の促進を図るべく、一般読者への告知・周知にも注力する。

 

全国紙全5段広告上部中央にキャンペーンPRを併載し読者に訴求

 

書店活性化と学参市場での拡大

 

 同社は児童書・学参が売上の70%を占めており、それら商品の増売期にあたる春期に、これまでで類を見ない大型キャンペーンを実施することで、コロナ反動減や物価高などの影響による前年比減や書店減少といった状況を変えるべく、同社商材の販促とともに書店活性化につなげていく意向だ。

 

 同キャンペーンを進めるにあたってGakken営業部の内田陽子副部長は、「学参は最初の導入で購入いただいたシリーズを、2年目、3年目と継続的に買っていただける。今回のキャンペーンを機に、当社の学参マーケットをさらに拡大していきたい」と狙いを語る。

 

 またグループ全体で書店を訪問するにあたり、同社は書店訪問時の禁止事項の共有や、書店営業のレクチャー動画などを制作。学研グループをあげて、直接訪問することについて、営業部の黒光秀治部長は「拡材を送るだけでは掲出率は10%から15%程度で留まってしまう。書店営業としての原点に返り、書店に直接訪問することで拡材の掲出率を高めていく。春休みに入る3月下旬から4月上旬が児童書・学参のピーク。春休みが始まるまで書店訪問を完了させる」と意気込みを語る。