TOPPANホールディングスのグループ会社BookLiveは3月13日、「マガデミー賞2023」受賞式を東京都内で開いた。マガデミー賞は、作品そのものではなく漫画のキャラクターを表彰するアワードで、今年で3回目を迎えた。主演男優賞に『薫る花は凛と咲く』(講談社)の紬凛太郎、主演女優賞に『海が走るエンドロール』(秋田書店)の茅野うみ子など各賞を発表。お笑いトリオのハナコさんが昨年に引き続き特別審査員を務め、受賞キャラクターの“代理”として登壇した出版社の担当者にトロフィーを手渡した。また“欠席”となった受賞キャラクターからは喜びのコメントが届き、審査を担当した書店員が、壇上でハナコさんと共に受賞キャラクターへ賛辞を贈った。
書店員6人とハナコが厳正に審査
審査はまず、一般読者からジャンルを問わず募集を行い、その結果を受けて16人のキャラクターと5作品がノミネート。そこから審査員の書店員6人とハナコの3人が厳正な審査を重ねた。審査項目は、主演男優・女優賞、助演男優・女優賞は「カリスマ性」「共感度」「名シーン」「実行力」「現代とのマッチ度」の5項目、今年度から設立された作品賞は「作品としての魅力」「2023年の注目度」の2項目で、ポイント制で審査。審査員特別賞は「2023年に輝いていた」「多くの読者に勇気と感動を与えた」と思うキャラクターを各審査員が推薦して決定する形とした。
ハナコ・岡部さんは「審査は本当に難しかったが、必死に取り組んだ。ほかの審査員と意見交換することで、キャラクターの新たな魅力にも気付けた」と話した。また、ハナコ・菊田さんは「悪役を讃える賞もつくってほしい。あいつらにはあいつらなりの正義があるので」と今後のマガデミー賞への期待を語った。
2023年度各部門の受賞者は次の通り。
▽主演男優賞=『薫る花は凛と咲く』(講談社)/紬凛太郎 ▽主演女優賞=『海が走るエンドロール』(秋田書店)/茅野うみ子 ▽助演男優賞=『葬送のフリーレン』(小学館)/ヒンメル ▽助演女優賞=『アオアシ』(小学館)/一条花 ▽作品賞=『スキップとローファー』(講談社) ▽審査員特別賞=『気になってる人が男じゃなかった』(KADOKAWA)/古賀みつき、大沢あや(審査員特別賞は「この2人だからいい」という審査員の思いを受け、異例のペア受賞)