宝島社は3月13日、書籍『コラージュ川柳』(四六判144㌻、1430円・税込)を発売した。新聞の見出しなどから切り抜いた5文字と7文字の言葉を合わせて作るコラージュ川柳。日本新聞協会が昨年、新聞に触れるきっかけにと、親子で作ったコラージュ川柳をSNSに投稿してもらう企画を実施し、ちょっとしたブームになっている。
コラージュ川柳は2011年に現代芸術家の淀川テクニック氏が考案した。新聞などの印刷物から5文字と7文字の言葉を切り抜き、5、7、5で3枚合わせて川柳を作る言葉遊び。宝島社によると、15年からX(旧Twitter)上で投稿を始めると、「ドラマに出てくる脅迫状のようなビジュアルと、思いもよらない言葉の組み合わせの妙がおかしみを生み、定期的にSNS上でバズる人気コンテンツとなった」という。
さらに、新聞を題材にして、工作・アート、そして川柳に楽しく触れられることから、小・中・高校の国語や美術の授業で取り上げられるなど、教育面でも注目されている。
同書では、Xに投稿されたコラージュ川柳の中から厳選した65作品とともに、ピエール瀧さん、ジョイマン高木さんなど各界の著名人からの寄稿や、五月女ケイ子さんら人気イラストレーターのコラボイラストも掲載。取り組みの広がりを示す一例として、新聞協会が実施した「『#親子でコラージュ川柳』投稿コンテスト」も取り上げられている。