【売場を定点観測】 ⑰ 丸善 丸の内本店(東京都千代田区) 定番「株主総会」も展開次第で新鮮目線

2024年4月24日

陳列機会少ない書籍もフェアでは前面に

 

丸善 丸の内本店和書グループ 宗形康紀さん

 

 6月は株主総会の時期です。そのため3月~5月は関連書の売れ行きが伸びますが、今期は定番書を集めたフェアを実施しています。


 テーマとしては定番で、「ありきたり」と言ってもいいでしょう。しかし、フェアを展開することですべてのタイトルを面陳列できます。これだけでかなり印象が変わります。


 さらに普段は同じ棚に陳列する機会が少ない文庫や新書、また、(今回の)テーマを題材にした読み物(フィクション、ノンフィクション問わず)を並べれば、フェア棚として形になってきます。


 今回は特に「バリュエーションとガバナンス」というサブテーマをあてているので、そのような目線で眺めてみてもらえれば、普段の棚とは違った様子に見えるのではないでしょうか。

 

 

サブテーマをつけて通常棚と差別化


 企画内容により、同じ場所にある棚でもまったく違う使い方ができ、まったく違う見た目にできるのがフェア棚です。


 「今月は何が並んでいるかしら」と楽しみにしてもらえれば幸いです。

 

売れ筋良好本
『企業防衛実務 企業価値向上への道標』(商事法務)
『2024年 株主総会の準備実務・想定問答』(中央経済社)
『株主総会想定問答集  2024年版』(商事法務)