日本国際児童図書評議会(JBBY)は今年、創立50周年を迎える。その記念事業として、5月18日から連続講座「日本の国際アンデルセン賞受賞作家たち」(全5回)を開催する。また、11月16日に国際シンポジウム「今、子どもの本は世界とどうかかわるのか」を開く。そのほかにも、国際アンデルセン賞にちなんだ展示の企画や、「50年史」の刊行や「ブックガイド」の出版(小学館から)も予定している。
JBBYは、国際児童図書評議会(IBBY)の「子どもの本を通して国際理解を」という理念に共鳴して、1974年に設立された。以来IBBYの日本支部として、世界と日本の子どもたちを本でつなぐ、さまざまな活動を行っている。
JBBYは4月19日、創立50周年に関する記念事業について説明する記者会見を東京・千代田区の出版クラブビルで開催した。出席した宇野和美会長は、2年に1度行われる国際アンデルセン賞に関わる日本支部の活動、本を通じて子どもの権利を守る活動について説明した。野上暁副会長も記念事業の詳細について紹介した。
記念イベントの主なスケジュールは次の通り。
▽5月18日=連続講座・第1回「時代の寵児 安野光雅の世界」(出版クラブビル/オンライン)
▽6月8日=同・第2回「まどさん、まどしてる」(同)
▽7月21日=同・第3回「絵本画家 赤羽末吉の誕生とその頃」(同)
▽9月14日=同・第4回「世界のしらべ 物語の灯り」(同)
▽10月5日=同・第5回「物語は水平線をこえて」(同)
▽10月1日~12月25日=記念展示「国際アンデルセン賞受賞作家・画家展」(国際子ども図書館)
▽11月16日=国際シンポジウム「今、子どもの本は世界とどうかかわるのか」、記念パーティー(出版クラブビル)
▽12月15日=絵本作家イベント(オンライン)