広告主、新聞や出版、放送などのメディア、広告会社などでつくる全日本広告連盟(全広連)の第72回全広連東京大会が5月15日、東京・千代田区の帝国ホテルで開かれた。「つながろう、広告のために。」をテーマに、各社の代表ら約900人が参加。第12回全広連日本宣伝賞、第3回鈴木三郎助全広連地域広告大賞の表彰などが行われた。
東京での大会開催は42年ぶり11回目。記念式典の冒頭、東京大会の大会会長を務める全広連と東京広告協会の大平明理事長があいさつ。「今こそ広告の力が必要となっている。人の心を揺さぶる広告で消費を活発化させ、新しい需要を創造し、成長と分配の好循環を実現させる大きな役割を、私たちはこれから果たさなければならない」と呼びかけた。
来賓祝辞で、日本アドバタイザーズ協会の川村和夫理事長に続いて、日本新聞協会・大島宇一郎副会長(中日新聞社)も登壇し、「デジタル化やAI技術の発展により、社会はめまぐるしく変化しているが、私たち新聞社は時代の変化に柔軟に対応し、多様なアセットを活用しながら、今後も皆様とともに広告コミュニケーションの発展に寄与していきたい」と訴えた。日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長もあいさつした。
広告界の向上・発展に尽くし寄与した人に贈る全広連日本宣伝賞の表彰では、磯崎功典氏(キリンホールディングス代表取締役会長CEO)、戸田奈津子氏(映画字幕翻訳者)、天野幾雄氏(天野幾雄クリエイティブ・スタジオinc.アートディレクター/グラフィックデザイナー)、故・篠山紀信氏(写真家)の4人に贈賞された。
地域活性化に貢献した鈴木三郎助全広連地域広告大賞の表彰も行われ、最優秀賞とフィルム・オーディオ部門賞に選ばれた海の中道海洋生態科学館や、プリント部門賞の日本たばこ産業、沖縄セルラー電話、キャンペーン部門賞の岩手日報社、サントリーと神戸新聞社などに贈られた。
最後に、来年度の開催地となる第73回全広連福井大会の吉田真士実行委員長(福井新聞社)があいさつ。多くの関係者の参加を呼びかけた。
本紙「The Bunka News」は大会前日の5月14日付で、大平理事長のインタビュー記事を掲載。会場で掲載紙を配布した。(東京大会の模様は5月28日付の本紙で詳報します)