英国の図鑑出版社DK社は、創立50周年を迎えたことを受け、日本総代理店のフォルトゥーナとともに図書館向けの販促企画を進めている。今回、「記念カタログの制作」、「図書館のためのブックフェアへの出展」、「日販図書館選書センターでの企画展」と、3つの柱を軸に販促を展開する。
記念カタログにはDK社の図鑑194点を掲載。発行部数は1万5000部で、 5月からTRC(図書館流通センター)が全国の公共図書館学校図書館に対し、掲載銘柄を網羅した注文書と合わせて配布をしている。
また日本出版販売が主催、TRCが共催で開催する「図書館のためのブックフェア2024」にも出展。全国の会場44カ所のうち、5月15日の埼玉県・さいまた市、6月12日の千葉県・流山市の両会場では、フォルトゥーナ代表取締役の榎本麻衣子社長による講演「DK社50周年記念 図鑑の楽しみ方を教えます!」を実施し、DK社図鑑の魅力や図書館におすすめの図鑑などについて講演している。
さらに5月から東京・千代田区の日販図書館選書センターで実施している掲載銘柄194点を棚展開する企画展や、同月18日にはDK社の図鑑を出版している東京書籍、河出書房新社、化学同人の編集者による司書向けのセミナーを同センターで実施。当初5月末までの企画展であったが、司書に好評だったことから6月末まで延長するに至った。なお日販図書館選書センターは、会場に来られない司書に向けて、25年3月まで視聴できるセミナー動画の配信も予定している。
ブックフェアや企画展など、司書とリアルの場でのタッチポイントを増やす取り組みについて榎本社長は、「図鑑という銘柄は、その大きさやビジュアルなど実際に現物を見ていただくことで、初めてその魅力が伝えることができ、今回はそれをかなえることができた。一方、司書の方が選書される基準などもお聞きすることができ、改めて対面でコミュニケーションをとることの大切さやありがたさを実感した」と手応えを語る。
今後DK社とフォルトゥーナは、今秋にも実施される「図書館のためのブックフェア」に出展するなど、DK社50周年を機に同社図鑑の拡大を図っていく意向だ。