書店との親和性重視し初出展多数
日本出版販売中部・関西支社は、第三商材を集めた商談会「New Item Convention in関西」(NIC)を6月4日、大阪市中央区の大阪産業創造館で開催し、雑貨、文具、玩具、食品など36ブースが出展、書店関係者ら80人以上が来場した。
雑貨はキャラクター、女性向け、児童向け、実用的と分類。日販本社の文具雑貨商品本部仕入課が中心となり新商材の発掘を進め、19社が初出展という豊富なラインナップとなった。
本と相性の良いメーカーオリジナルブランドや小売業態を5~10坪の売場パッケージとして提案する6ブース、さらに人気キャラクター「ちいかわ」グッズだけを集めたブースもつくり、来場書店の目を引いていた。
需要が高い「ちいかわ」グッズは通常、注文から入荷まで約3カ月かかるというが、日販の交渉により、NIC会場での受注に限り、7月納品の特典を設けた。
毎回、新しい企業が出展することについて、日本出版販売中部・関西支社総括課・竹村沙希子さんは「食品、雑貨、グッズなどを扱う会社は多いけれど、書店との親和性が絶対条件。企業側にも書店との取引をメリットに感じてもらうことが大切」と新商材の発掘は容易ではないという。
メーカー側は販路拡大に期待
主催者によるアンケートで来場書店からは「実物を見ることで発注するきっかけになった」、「企業の話が直接聞けて導入するイメージがつきやすい」、「ちいかわ商品の早期納品特典が来場のきっかけになった」などの好評な感想が寄せられた。
出展社からも「普段、機会が少ない書店バイヤーの意見を聞くことができて今後の仕事にプラスになった」、「書店や関西方面の取引が少ないので、幅広い業種に提案できるきっかけになり有意義だった」など今後の販路拡大を期待する声が多かった。
竹村さんは「粗利の高い雑貨を積極的に提案し、書店の売上増に貢献していきたい」と話していた。