茨城県を中心に複合書店を展開するブックエースは7月10日、第38期決算を公表した。最終損益は1700万円の赤字だった。閉店店舗の資産償却で特別損失を3000万円ほど計上したことで損益点を下回った。最終赤字は34期以来4期ぶりとなる(34期=8200万円の赤字、35期=1億5600万円の黒字、36期=1億1900万円の黒字、37期=6500万円の黒字)。
奥野康作社長によると、営業利益は3000万円ほどだったが前期比で1億円落ち込んだ。新型コロナによる行動制限が無くなり、特にロードサイド店舗の客数が減少し売上が下落した。また、人件費、クレジット手数料などの経費が増加したことが大きな要因にあるという。
進行中の39期の営業利益は前期の維持程度を目標に掲げる。ロードサイド店舗をショッピングモール大型BOOK&カフェへ移転、BOOKの粗利益改善、雑貨、トレカ事業の拡大などをすすめ、書店事業以外の事業収益拡大に取り組む。