彩流社は7月10日取次搬入で、『子どもの登園しぶりに困ったら』を刊行した。同書はコロナ禍で「育児の相談ができない」、「気晴らしができない」という状況下の中で、保育士や看護師らがSNS上でその相談を受け付けようと立ち上げた「しあわせお母さんプロジェクト」が、実際に相談や問い合わせ受けた600以上の質問項目から、登園しぶりに焦点を当てて、まとめた育児書。 「ママにべったりなわが子。小さいうちから園に預けて大丈夫か心配です」「イヤイヤ期の理不尽な要求にイライラが止まりません」「発達がゆっくりなわが子。園になじむのも時間がかかり、この先心配です…」など、身につまされる質問とそれに対する回答が収録されている。
編集を担当した齊藤由佳子氏は、同書を企画した背景について「私自身がわが子の『登園しぶり』で困っているなかで、類書が少なかった。また共働きの家庭が増えたことで、親の就労にも影響が出る可能性、加えて多様性を重視する現代にあって、子どもの『行きたくない』という気持ちをどう受け止めるべきかと悩む保護者も少なくないのでは、という問題意識もあった」としたうえで、「帯で謳っている“子育ての「正しさ」よりも「楽しさ」に出会う。”という言葉通り、子どもと親に寄り添う温かい視線にあふれた本。ぜひ多くの方に手に取ってほしい」と話す。