コーチャンフォーつくば店 斉田季実治氏の特別セミナー予約で満席に ドラマの気象考証や宇宙天気予報を語る

2024年8月2日

 コーチャンフォーつくば店(茨城県つくば市)は7月28日、気象予報士の斉田季実治氏による特別セミナー「これからもっと重要になってくる宇宙天気予報」を開催した。

 

 セミナーは同店内のドトールコーヒーを会場に開催。ケーキセット付大人2500円、子供1200円の参加費で、定員の100人は予約で満席となった。

 

 斉田氏はNHKの「ニュースウオッチ9」への出演や、連続テレビ小説「おかえりモネ」の気象考証などで知られる気象予報士で、自ら設立した株式会社ヒンメル・コンサルティングの代表を務める。

 

 セミナーは特別ゲストの気象予報士・佐々木恭子氏の司会で、斉田氏が気象予報士になった経緯や、ドラマの気象考証のエピソードなどに始まり、今年5月に各地でオーロラが観測され話題となった太陽フレアによってGPSが影響を受けるなど、宇宙天気予報の重要性に言及。

 

右から斉田氏、荒木氏、笹木氏

 

 太陽活動は来年に向けてピークを迎えることから、斉田氏は「ただオーロラが見えたというだけでは済まされない。GPSが普及するなど社会の変化でその影響も大きくななっている」と指摘した。

 

 後半は気象学者の荒木健太郎氏も加わり、荒木氏が気象考証にかかわるフジテレビのドラマ「ブルーモーメント」の話題などで対談した。

 

 終了後は斉田氏が4月にPHP研究所から刊行した宇宙天気にも触れた『空を見上げてわかること』のサイン会を開催。

 

サインする斉田氏(右)と荒木氏

 

 斉田氏は11月にKADOKAWA刊で池上彰責任編集「明日の自信になる教養」シリーズ『快適に安全に暮らすための気象学(仮)』の刊行を予定。

 

 書籍を刊行することについて「テレビの天気予報などは短く、流れていってしまうが、それをせき止めて詳しく伝える役割が書籍だと思う。宇宙天気は太陽活動がピークとなる来年に向けて注目を集める。気象コーナーだけではなく他の売り場でも展開して、興味を持つ人たちに手に取ってもらいたい」とコメントした。