Yondemy 子どもたちと人気作家が交流 大垣書店麻布台ヒルズ店でイベント

2024年8月13日

 

子どもたちを前に対談する笹沼氏(右)と清水氏

 

 子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を運営するYondemyは7月27日、大垣書店とのコラボ企画として、児童書『トクベツキューカ、はじめました!』(岩崎書店)の著者・清水晴木氏との小学生向けワークショップを、東京・港区の大垣書店麻布台ヒルズ店で開催した。Yondemyの笹沼颯太代表と清水氏が、集まった子どもたちに問いかけるクイズ形式で対談すると、普段は知ることのできない作家の素顔や、物語ができるまでの話に興味津々だった。

 

 ヨンデミーは「読書は、一生モノの習い事」をテーマに、AIヨンデミー先生のサポートとゲーム感覚で楽しめるアプリによって、子どもが読書を楽しめるようになるオンライン習い事。月額定額制で小学生を中心に利用されている。

 

 また、動画世代の子どもたちの本選びをサポートすることを目的に、今年7月からYouTube「ヨンデミーちゃんねる」も開設。「子どもがつい本を手に取りたくなる」ような紹介動画を無料で閲覧できる。「子どもが好きな動画を漁る感覚でチャンネルを訪れ、気になるものを選んで視聴しながら、自然と紹介される本を読みたくなるという『本探しのプラットフォーム』を目指している」という。

 

 「ヨンデミーちゃんねる」開設記念として行われた今回のイベントは、チャンネル内でも取り上げている『トクベツキューカ、はじめました!』の著者である清水氏とのトークショーを通して、本に興味を持った子どもたちに、より本、そして作家を身近に感じてもらうことを目的に開催した。

 

 冒頭、笹沼代表は「私たちは、子どもたちに本や読書の楽しさを伝える活動を続けている。その一つとして今年、第70回青少年読書感想文全国コンクールとコラボし、小学生から高校生の部までの課題図書18冊の紹介動画を作成。『ヨンデミーちゃんねる』で配信している。その動画にも出ている清水先生に、本や作家という仕事について聞いていくので、楽しんでいってほしい」と呼びかけた。

 

 対談で清水氏は、子どものころによく読んでいた本を紹介したり、1冊の本ができるまでに、物語のアイデア出しから執筆、編集担当の打ち合わせまで、約1年かかることなどを明かすと、子どもたちも興味深そうに耳を傾けていた。

 

 清水氏は「本を読めば、家の中にいても外国やファンタジーの世界に行くことができるし、いつでもそばにいて寄り添ってくれる。これからたくさんの本を読んでいく中で、自分の心が動くような一冊にきっと出会うはず。それが私が書いた本だったら、作家としてこんなにうれしいことはない」と語った。

 

 質疑応答では、子どもたちから「次はどんな物語を書きたいの?」など、清水氏への質問が相次いでいた。

 

店内には動画の視聴体験もできる課題図書の特設コーナーも設けられた