仏教書販売研究会はこのほど、仏教普及のための小冊子『二〇二五年度版 仏教のすすめ』を発行。また、10月上旬から秋の仏教書フェア「智慧の扉をひらく―読み継がれる仏教書」を全国約140書店で開催予定で、フェア参加店でこの小冊子を無料配布する。
『仏教のすすめ』は昨年7月から今年6月までの仏教書関連の新刊書450点を掲載。各書目には出版書誌データベースや各社のホームページにリンクするQRコードを添付している。巻頭エッセイは「現代社会と仏教の可能性」と題して京都文教大学の平岡聡教授が執筆し、会員社の現在流通している仏教書を棚ジャンルごとに収録した「仏教書基本図書リスト」やキーワード集を掲載。新刊書だけでなく、情報を得ることが難しい自費出版物や寺院発行の論集なども収録している。
フェアの出品書籍は基本図書10点をはじめ計60点で、仏教書の棚が縮小している中、テーマを設けず売れ筋の入門書を集めたという。
同研究会は仏教書総目録刊行会の後継団体として2022年に発足し、現在、春秋社、誠信書房、大蔵出版、大法輪閣、東方出版、中山書房仏書林、法藏館、吉川弘文館が加盟している。