未来屋書店は9月6日、講談社で「第8回未来屋えほん大賞」の贈呈式を行った。同賞は「未来まで読み継がれるベストセラー絵本を育てる。」というコンセプトのもと年に一度実施され、全国の未来屋書店の児童書担当者が、直近1年間に出版された絵本の中から受賞作を選んでいる。大賞は、玉田美知子さんの『ぎょうざが いなくなり さがしています』(講談社)が受賞した。
初めに、未来屋書店マーケティング部長の北田秀明氏が登壇し、大賞受賞作を発表。作品の概要と授賞の理由を説明し、「自信をもっておすすめできる楽しい絵本」であるとし、書店スタッフの推薦コメントも紹介した。次に、未来屋書店マーケティング部本部長の田坂聡史氏が登壇し、講談社幼児図書編集長の片寄太一郎さんと大賞の作者・玉田さんにトロフィーが授与された。
講談社の片寄さんは、「このような楽しい絵本を出させていただいたことは誇り」と玉田さんへお礼を述べ、「こんなに大きな賞がいただけて、編集部冥利に尽きる」と未来屋書店へ謝辞を表した。
玉田さんは、「本をたくさん読む書店員さんに選んでもらえて非常に光栄」とし、同作を出版してからこの一年は「かけがえのないもの」だったと喜んだ。最後に、自ら受賞作を読み聞かせすると、会場は温かな雰囲気に包まれた。
全国の未来屋書店・アシーネでは、10月31日(木)まで「第8回未来屋えほん大賞フェア」が実施される。
その他の受賞作は以下の通り。
▽2位『まほうのわくわくおにぎり 』 まいのおやつ(KADOKAWA)
▽3位『ひみつのたからもの』 豊福まきこ(BL出版)
▽4位『うちのピーマン』 作・川之上英子、健/絵・柴田ケイコ(アリス館)
▽5位『大ピンチずかん 2』鈴木のりたけ(小学館)
▽6位『パンダのおさじと フライパンダ』柴田ケイコ(ポプラ社)
▽7位『あーっとかたづけ』田中達也(福音館書店)
▽8位『火の鳥 いのちの物語』 原案・手塚治虫 作・鈴木まもる(金の星社)
▽9位『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』 作・とりごえこうじ 絵・山田 花菜(世界文化社)
▽10位『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』作・渡辺朋 絵・高畠那生(童心社)