note 「創作大賞2024」 出版社ら21メディア協賛 各編集部賞など決定

2024年11月1日

「創作大賞2024」受賞者の皆さん(一部)

 

 クリエイターのあらゆる創作活動を支援するメディアプラットフォーム「note」は10月25日、協賛メディアとともに有望なクリエイターの輩出を目指す創作コンテスト「創作大賞2024」の授賞式を、東京・千代田区のnote placeで開催した。3回目となる今回は出版社など21のメディアが協賛し、過去最多の5万2750作品の応募があった。その中から、各協賛メディアによる編集部賞14作品と入選25作品などが表彰された。

 

 現在、国内ネットコンテンツ市場が大きく成長しており、書籍化や映像化などに展開される作品のジャンルは、初期のライトノベルやコミックだけでなく、一般文芸にまで拡大している。

 

 その中で、クリエイターが創作で生計を立てる道すじづくりを大切な使命と捉えるnoteは、毎日4万件以上の多様な作品が投稿されるプラットフォームとしての強みを生かし、メディアとの連携を積極的に行っている。同社によると、noteでの投稿がきっかけで300冊以上の作品が書籍化され、舞台やテレビ、映画に展開されたものも多数あるという。

 

 クリエイターの創作活動を後押ししたいという思いからスタートした創作大賞は、これまで15の書籍化や映像化、作品の掲載・連載が実現した。作品のジャンルは小説からエッセイ、コミックなど多岐にわたっている。

 

 「創作大賞2024」はホラー小説、創作漫画、ビジネス、レシピの4部門を新設した。また、昨年を上回る21メディアが審査に参加した。応募総数は昨年の約1・5倍となる5万2750作品と増えた。

 

 25日に開かれた授賞式では、各メディアの編集部賞に選ばれたクリエイターらに、加藤貞顕代表取締役CEOから贈賞。その後、各氏が受賞の喜びを語った。

 

 各メディアの審査員が選出した作品は次の通り。各メディアの担当者がつき、媒体(Webメディア、雑誌)への掲載や書籍化、連載化、映像化を目指す。

 

 

メディア賞 ※( )内はクリエイター名、部門名の順

 

〈双葉社賞〉
 ▽『古生物学者の夫』(長瀬ほのか、エッセイ部門)

 

〈角川ホラー文庫賞〉
 ▽『完璧な家族 首縊りの家』(藍上央理、ホラー小説部門)

 

〈新潮文庫nex賞〉

 ▽『血道』(森きいこ、ホラー小説部門)

 

〈朝日新聞出版賞〉
 ▽『大阪城は五センチ』(ヱリ、恋愛小説部門)

 

〈テレビ東京賞〉
 ▽『私刑ポスト-その罪、私刑にします-』(四の宮ななな、漫画原作部門)

 

〈週刊少年マガジン賞〉
 ▽『絶対信じない』(かっぴー、創作漫画部門)

 

〈週刊少年マガジン賞〉
 ▽『こっくりさんが廃れすぎて暇を持て余す狐たちのおはなし』(joyatoh、創作漫画部門)

 

〈文藝春秋コミック編集部賞〉
 ▽『伸びたツノを切り落とさないと死んでしまう一族のおはなし』(joyatoh、創作漫画部門)

 

〈少年ジャンプ+賞〉
 ▽『不老不死の宇宙人と仕事をする人間のおはなし』(joyatoh、創作漫画部門)

 

〈マンガMee賞〉
 ▽『芸人と付き合ってみたら、人生予測不能だった。「解散の作法」』(やまち、創作漫画部門)

 

〈ディスカヴァー・トゥエンティワン賞〉
 ▽『事業に失敗しつづけた末に編み出した「IR1000本ノック」が、かなり効果的だった話』(黒崎俊、ビジネス部門)

 

〈東洋経済新報社賞〉
 ▽『2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく』(三宅孝之、ビジネス部門)

 

〈プレジデントオンライン賞〉

 ▽『起業で3度の倒産危機、夫婦で月給9万円。絶望の中で生み出した「在庫分析SaaS」と支え続けた家族の物語』(FULL KAITEN、ビジネス部門)

 

 ※以下の賞については該当作品なし
〈オレンジページ賞〉〈タテスクコミック編集部賞〉〈メディアワークス文庫賞〉〈光文社賞〉〈主婦と生活社賞〉〈ダイヤモンド社賞〉〈別冊文藝春秋賞〉〈ポプラ社文芸編集部賞〉〈U-NEXT Comic編集部賞〉