書店チャネルでの販売を意識
双葉社は、同社が発行する月刊誌『EX大衆』が2025年に創刊20周年を迎えることを機に、11月15日発売の24年12月号から表示ロゴを『EXtaishu』に変更するなど、大幅にリニューアルする。
今回のリニューアルに際し、これまでのメイン読者層である40から50代男性に加え、若年層や女性層のアイドルファンを見据え、グラビアやインタビューなどを充実させる。またビジュアルを重視し、A4変型からA4判に刷新。判型を大きくするとともに、税込価格も860円から1000円に値上げする。また表紙も光沢を抑えた加工を施し、中綴じから平綴じに変えることで、高級感を演出。また付録として、特製クリアファイルが付いてくる。
販売面においては、これまで配本割合がコンビニエンスストアと書店(ネット書店含む)で7:3、ないしは6:4であったものを、5:5、または4:6と販売チャネルの主軸を書店にシフトする。同社・第一営業部副部長・深谷章弘氏は「月刊誌という体裁はとりつつも、写真集のような造本で豪華な作り。単価もあげていることから、配本も書店での販売を意識した体制を整えている」と語る。
編集体制も刷新
また編集も1組のアイドルグループに対し1名が担当していた体制から、メインとサブでの2名体制を敷き、それぞれが複数のグループを兼任する。同誌の編集長を務める片桐彫会氏は「本誌は握手会などのイベントに参加するにあたり、事前に読んでおくべき参考書という側面も目指しており、そのためには日々成長し、変わっていくアイドルの旬な情報をキャッチアップし、タイムリーに伝えることが求められる。体制を刷新することで、違う視点を取り入れることができ、記事や特集も厚みが増した」としたうえで、「グラビア、記事コンテンツを充実させることで、アイドルファンだけでなく、そのグループを応援しているいわゆる“箱推し”の読者も取り込んでいきたい」と意欲を示す。
一方、マツコ・デラックスさんの連載企画など、人気コンテンツについては、リニューアル後も収録している。「ビジュアルを重視しつつも、『EX大衆』の特徴でもある、エンタメ性やサブカル色は残していく」と片桐氏は語る。
なおリニューアル第一弾では、アイドルグループ日向坂46の“エース”と言われる小坂菜緒さんが表紙と巻頭グラビアを飾ることから、ファンを中心に話題を呼んでいる。