「BOOK MEETS NEXT 2024」の関連イベントとして、10月30日には東京・千代田区のサイエンスホールで「TOKYO BOOK NIGHT 2024 『本』と『声』」が開かれた。人気声優の松風雅也さん、岩田光央さん、高野麻里佳さん、花宮初奈さん、白宮エリーさんの5人が登場すると、ファンの若者らで埋まった400人収容のホールは歓声に包まれた。
イベントは昨年の「KYOTO BOOK SUMMIT」でも開かれ、人気声優陣の普段は聞けない読書についてのトークや、大切にしている本の朗読などで大好評だった。
今回も5人がそれぞれ、好きな本屋さんや子どものころ好きだった本について話した。また、自身の「推し本」をプレゼンするコーナーや、大切にしている本の朗読なども行われた。
冒頭、花宮さんは「昨年のイベントも参加したが、楽しい思い出がいっぱい。皆さんとたくさん本の話をしたい」と呼びかけた。
また、白宮さんも「読書が大好きな人はもちろん、声優さんが好きでこのイベントに参加した人も多いはず。これを機に、普段は本を読まない人も読んでみたいと思ってもらえるよう楽しみたい」と期待した。
私の推し本のコーナーで、松風さんは『ロミオとジュリエット』(岩波書店)、岩田さんは『祖母姫、ロンドンへ行く!』(小学館)、高野麻里佳さんは『きつねのおきゃくさま』(サンリード)、花宮初奈さんは『ルーン文字:古代ヨーロッパの魔術文学』(創元社)、白宮エリーさんは『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』(講談社)をそれぞれ紹介した。
終始盛り上がったイベントの最後に、高野さんは「私たちが今回おすすめした本を書店で見かけたら、思い出してぜひ手にとってほしい」と、花宮さんは「選んだ本によってその人の性格が分かるのが面白い。SNSなどでぜひ皆さんのおすすめの本を教えてほしい」と、白宮さんも「本を好きな人は私たちがおすすめした本を順番に読んでほしいし、普段は読まない人も(このイベントが)本に触れるきっかけになったらうれしい」と話し、それぞれに大きな拍手が送られた。