文化通信社「BookLink PRO」 外部共有リンクで未登録書店もリーチ可能に AIによる入力補助機能も 来年2月実装予定

2024年12月10日

2025年2月上旬に実装予定の外部共有リンク機能

 

 文化通信社が提供するデジタルチラシ配信サービス「BookLink PRO」は2025年2月上旬、チラシデータの外部共有機能を実装する。これまで詳細ページの閲覧は登録会員のみだったが、外部共有用のURLリンクを利用することで、未登録書店への案内も可能となる。

 

 外部共有のURLリンクからアクセスすれば、ログインせずに「BookLink PRO」にアップされた情報が確認できるようになる。出版社は書店に販促メールを送る際、PDFや圧縮ファイルを添付するケースが多い。その一方、書店側では添付データの内容確認に時間がかかるなどの声があがっていた。

 

 新機能を活用すれば、容量の大きいデータをメールに添付する必要がなくなるほか、ファイル転送サービスを使わずとも、より高画質な注文書・POP印刷データの送付が可能となる。

 

 さらに、受発注サイトなどへの誘導機能も強化し、出版社が自由入力欄に書き込んだ「商品の発注ページ」「試し読みサイト」「Googleフォーム」「特設サイト」などに遷移できるように改善を行う。

 

人工知能(AI)が出版社の登録作業をサポート

 

 

 出版社がチラシを配信する際、付帯情報の入力を補助する人工知能(AI)を2月25日にプレ実装する。PDFをAIが解析し、「ジャンルのタグ付け」や「ISBNコード」が自動入力される。

 

 出版社がアップしたデータはAIの学習対象には含まれず、入力補助の解析のみが行われる。また、AIの補助機能を使いたくないユーザーは設定をオフにすることもできる。

 

 プロトタイプの入力補助機能は、基本的に既刊のみを対応としているが、出版社に利用頻度やAIの精度をヒアリングしつつ、本格実装の検証を進める。

 

デジタルチラシ配信サービス「BookLink PRO」
 デジタルチラシ配信サービス「BookLink PRO」は重版やパブリシティなど、出版社がPRしたい商品情報と、書店・図書館などが受けとりたい情報を一覧できるプラットフォームです。タグ付けされた付帯情報をもとに、双方の情報をマッチングし、受発注の効率化・最適化を実現します。


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