文化通信社が提供するデジタルチラシ配信サービス「BookLink PRO」は2025年2月上旬、チラシデータの外部共有機能を実装する。これまで詳細ページの閲覧は登録会員のみだったが、外部共有用のURLリンクを利用することで、未登録書店への案内も可能となる。
外部共有のURLリンクからアクセスすれば、ログインせずに「BookLink PRO」にアップされた情報が確認できるようになる。出版社は書店に販促メールを送る際、PDFや圧縮ファイルを添付するケースが多い。その一方、書店側では添付データの内容確認に時間がかかるなどの声があがっていた。
新機能を活用すれば、容量の大きいデータをメールに添付する必要がなくなるほか、ファイル転送サービスを使わずとも、より高画質な注文書・POP印刷データの送付が可能となる。
さらに、受発注サイトなどへの誘導機能も強化し、出版社が自由入力欄に書き込んだ「商品の発注ページ」「試し読みサイト」「Googleフォーム」「特設サイト」などに遷移できるように改善を行う。
人工知能(AI)が出版社の登録作業をサポート
出版社がチラシを配信する際、付帯情報の入力を補助する人工知能(AI)を2月25日にプレ実装する。PDFをAIが解析し、「ジャンルのタグ付け」や「ISBNコード」が自動入力される。
出版社がアップしたデータはAIの学習対象には含まれず、入力補助の解析のみが行われる。また、AIの補助機能を使いたくないユーザーは設定をオフにすることもできる。
プロトタイプの入力補助機能は、基本的に既刊のみを対応としているが、出版社に利用頻度やAIの精度をヒアリングしつつ、本格実装の検証を進める。
デジタルチラシ配信サービス「BookLink PRO」