自民党の「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」(書店議連)の総会が12月17日、東京・千代田区の憲政記念館で開かれ、前会長の塩谷立・元衆議院議員の勇退に伴い、新会長に遠藤利明・衆議院議員が就任した。齋藤健・衆議院議員は引き続き、幹事長を務める。
遠藤氏は山形県第1区選出、74歳。自民党総務会長、建設政務次官、文科副大臣、幹事長代理、教育再生実行本部長、政調会長代理、2020東京オリンピック・パラリンピック大臣、2020東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長代行、選挙対策委員長を歴任。
総会の冒頭、遠藤会長は「これまで書店議連とそれほどお付き合いがあったわけではないが、齋藤前経済産業大臣からの要請を受け、会長役を仰せつかることになった」とあいさつ。「地元の山形では、八文字屋さんなどいろいろな本屋さんとお付き合いさせていただいている。その本屋さんも全国でどんどん数が減っているといい、本屋さんが無い市町村もたくさんあると聞いている」としたうえで、「書店は文化と教養が蓄積する場所。それを守る書店議連の活動は極めて重要」と強調。
政府は書店振興に向け、骨太方針(経済財政運営と改革の基本方針2024)や、経済対策(「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」)で、文字・活字文化の振興、書店活性化プラン(仮称)の策定などを明示していることに触れ、「身近にある書店は誰もが気軽に訪れることができる夢の空間で、地域の重要な財産だ。皆さんの思いをしっかりと受けて、これからしっかりと取り組んでいきたい」と語った。
総会では、出版文化産業振興財団(JPIC)から、「無書店自治体」の最新状況などが示されたほか、フランスの文化政策や日本の各省庁からの報告もあった。
「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」役員(敬称略、2024年12月現在)
▽会長=遠藤利明(衆議院議員)
▽副会長=坂本哲志(衆議院議員)、山谷えり子(参議院議員)
▽幹事長=齋藤健(衆議院議員)
▽副幹事長=城内実(衆議院議員)、古川康(衆議院議員)
▽事務局長=小寺裕雄(衆議院議員)
▽事務局次長=福田かおる(衆議院議員)
▽幹事=赤澤亮正(衆議院議員)、橘慶一郎(衆議院議員)、武部新(衆議院議員)、築和生(衆議院議員)、長谷川岳(参議院議員)