日経BP・日本経済新聞出版から昨年11月に刊行された『子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本』(フィリッパ・ペリー/高山真由美訳)が、子育て世代のSNSが後押しとなって安定した売れ行きを維持しており、今月の23刷重版で紙・電子合計20万部を突破した。
同書は親子の関係性や心の問題にフォーカスし、育てられた親との関係を振り返り、子どもとの関係を見直す内容。自身がどのように育てられ、それが実際の子育てにどう影響するのか、どのように対処すればいいのかを解き明かし、実践的なアドバイスを与える。
30~40代の子育て世代の女性を中心に、SNSで子育て本としての反響に加え、自分の子ども時代の親との関係や生きづらさなど、さまざまな感想や共感の声が定期的に発信され話題となってきた。
書店店頭でも「父親にも手に取ってもらえるよう話題書コーナーで展開している」、「子育てコーナーはもとより、生きづらさを感じる人には自己啓発、人間関係に関心がある人には心理学」など、多様な読者層に向けて幅広いジャンルの棚で展開している例もみられる。
同社では、11月のJR東日本交通広告の実売効果が高かったため、12月29日まで大阪・阪急電鉄での交通広告を出稿、これに連動して全国紙への広告出稿を展開し、販売を後押ししている。