日本印刷技術協会(JAGAT)は2025年2月19日から3日間、印刷・メディアビジネスの総合イベント「page2025」を東京・豊島区の池袋サンシャインシティで開催する。今回、初めて日本新聞協会と日本新聞製作技術懇話会(CONPT)が開催していた新聞製作技術展「JANPS」を併催する。page2025内にJANPSゾーンを設け、朝日プリンテックや読売新聞東京本社など18社が35小間を出展する予定。
JAGATが主催するpageは1988年にスタートし、今回で38回目の開催。当初は編集機能の展示をメインにしていたが、現在はプリプレスから印刷機材、材料、IT、マーケティングまで印刷会社のための幅広いソリューションの展示会に成長した。前回のpage2024には148社が447小間を出展し、3日間で2万1580人が来場した。
一方、新聞協会とCONPTは1972年にJANPSを初開催して以来、最先端の新聞製作と周辺技術を一堂に集めて展示する新聞技術分野で最大のイベントとして、2018年の第23回まで回を重ねてきた。その後、コロナ禍で開催できない期間が続いたが、今回pageとの「ジョイント」という新たなスタイルで、7年ぶりに開催することになった。これまでのJANPSと 同様、見本市形式の展示会として実施する。
今回のJANPSのテーマは「新しい時代に向けたDX 製作技術から総合技術へ」。 新聞製作技術にとどまらず、新聞業界全般にわたる最新技術や製品情報の発信を目的としている。新聞業界をはじめ、幅広い業界に向けて技術を発信できる場になると期待する。
JANPSには次の18社が35小間を出展する予定(※はpage2025にも出展)。
▽朝日プリンテック▽イワタ※▽インテック▽コダック※▽システマック▽ジェニファーソフト▽西研グラフィックス▽SEOULSYSTEMCO.LTD.▽東芝デジタルソリューションズ▽日本電気▽ネクステップ・ソリューションズ▽フューチャーアーキテクト▽フジオー産業▽富士フイルムグラフィックソリューションズ※▽HOUSEI▽読売新聞東京本社▽読売システック▽日本新聞製作技術懇話会
page2025には、JANPSの出展社も含めて144社480小間(2024年12月12日現在)が出展を予定。来場者の目標は2万5000人。
12月12日にpage2025の記者発表がJAGAT本社(東京・杉並区)で開かれ、関係者らが出席。JAGATの網野勝彦会長(研文社社長)は「page2025のテーマは『共奏』とした。いろいろなコラボレテーションをしながら印刷業界をより活性化することが狙い。今回、JANPSと一緒に開催できるのは大変うれしいこと」と期待した。
続いて、新聞協会技術委員会の伊藤彰芳委員長(産経新聞東京本社制作局長)もあいさつ。「JANPSはこれまで23回開催してきたが、コロナ禍を経て、新聞業界の環境変化に対応した新たな展示会の形式を検討してきた。page2025内に新聞製作関連のゾーンを設けることで、これまでJANPSに来場していた新聞業界の関係者以外の方たちにも、新聞製作技術の進化を体験してもらえる。いろいろな情報交換や交流の場となることを期待している」と語った。
新聞製作に関するベンダー企業で構成するCONPTの清水英則会長(清水製作社長)は「JANPS in page2025としての開催は、page2025のテーマ『共奏』に完全に合致している。新聞業界の技術進化と連携を象徴する場となることを強く期待している。page2025とジョイントすることで新たな情報発信ができる場としてスタートを切りたい」と話した。