北陸3県の書店員が「北陸文庫大賞」創設 第1回グランプリなど24日に発表

2025年1月16日

 北陸3県に展開する6書店の書店員が中心になって創設した「北陸文庫大賞」は、第1回グランプリと特別賞を1月24日に発表し、受賞作を各書店でフェア展開する。

 

 同賞は勝木書店(福井市)、ヤスサキ(福井市)、文苑堂書店(高岡市)、うつのみや(金沢市)、AKUSHU(福井市)、明文堂書店(富山県下新川郡)の書店員と、出版社、出版取次会社の15名が集まり発足した「書宴 北陸会」をもとに設立した北陸文庫大賞実行委員会が主宰。実行委員長は勝木書店・海東正晴氏、事務局長はTSUTAYAイオンモール白山(ヤスサキ)・表弘信氏が務める。

 

 ”重版しなかったけど良い本”、”認知度が上がれば、もっと人気が出そうな本”といった絶版になるには惜しい文庫を中心に、出版社から推薦された86作品のなかから実行委員会の構成書店員が最終候補6作品を選びグランプリ1作品、特別賞2作品を選出する。

 

 対象作品を推薦した協力出版社はKADOKAWA、角川春樹事務所、河出書房新社、幻冬舎、講談社、光文社、集英社、小学館、祥伝社、新潮社、中央公論新社、東京創元社、徳間書店、早川書房、PHP研究所、文藝春秋、双葉社、ポプラ社の18社。

 

 第1次から第3次選考を2024年8月15日から11月20日に実施。2025年1月24日に金沢ビーンズ明文堂書店イベントスペースで表彰式を開き、グランプリ・特別賞を発表し、翌25日から各書店店頭での展開を開始する。

 

 最終候補は小路幸也著『ラプソディ・イン・ラブ』PHP研究所、寺地はるな著『希望のゆくえ』新潮社、下村敦史著『サハラの薔薇』KADOKAWA、平岡陽明著『ぼくもだよ。神楽坂の奇跡の木曜日』角川春樹事務所、八重野統摩著『ペンギンは空を見上げる』東京創元社、越谷オサム著『魔法使いと副店長』徳間書店。