パーソナルブレーン TOPPOINT大賞は『企業変革のジレンマ』

2025年1月28日

 パーソナルブレーン(京都市、橋本忠明社長)は1月24日、24年下半期の「TOPPOINT大賞」(第41回)を発表した。大賞には『企業変革のジレンマ「構造的無能化」はなぜ起きるのか』(宇田川元一、日経BP・日本経済新聞出版)が選ばれた。

 

 

TOPPOINT大賞2025 受賞作品

 


 著者の宇田川氏は経営戦略論や組織論を専門とする経営学者で、多くの日本企業が抱える問題として、組織が考え、実行する能力を失い、環境変化に適応できなくなる「構造的無能化」を指摘し、緩慢な衰退となる原因を掘り下げ、変革するために必要な「対話」の仕方を解説している。

 

 大賞受賞に対し宇田川氏は「緩やかな衰退のような平時の変革については類書がない。長い変革の道のりを歩もうとする方々に届くことを願っている」とコメントを寄せている。

 

 TOPPOINT大賞は、新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』の読者アンケートで、半年ごとの「ベストビジネス書」を決定するもので、今回は24 年7~12月号の紹介書籍が対象。

 

 ベスト10冊は以下の通り。なお、1月28日から1カ月間、丸善ジュンク堂書店、文教堂、未来屋書店など主要書店約 50 店舗で受賞書籍フェアが開催される。

 

 ▽2位=『進撃のドンキ』(酒井大輔、日経BP)

 ▽3位=『クリティカル・ビジネス・パラダイム』(山口周、プレジデント社)

 ▽4位=『ハマスの実像』(川上泰徳、集英社新書)

 ▽5位=『「組織と人数」の絶対法則』(トレイシー・カミレッリ/サマンサ・ロッキー/ロビン・ダンバー、東洋経済新報社)

 ▽6位=『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(今井むつみ、日経BP)

 ▽7位=『最適脳』(デヴィッド・JP・フィリップス、新潮新書)

 ▽8位=『検証政治とカネ』(上脇博之、岩波新書)

 ▽9位=『フローとストック』(細谷功、KADOKAWA)

 ▽10位=『破壊なき市場創造の時代』(W・チャン・キム/レネ・モボルニュ、ダイヤモンド社)