毎日新聞社は1月30日、視覚障害者と目の不自由でない人を隔てている社会の在り方について、よりインクルーシブ(包摂的)な方向に変えていくため、趣旨に賛同する企業10社と7団体、メディア2社、経験と発信を兼ね備えた2人のアドバイザーとともに、「ビジョン・コンソーシアム」を設立した。
同コンソーシアムは非営利の共同事業体。1922(大正11)年以来、視覚障害者向けの点字紙「点字毎日」(週刊)を発行してきた毎日新聞社が、それぞれの現場で視覚障害者と向き合う企業・学校法人や団体、メディア、研究者らをつなぐ。
視覚障害をめぐる知見やノウハウを共有するとともに、視覚障害のない子どもたちに対し、楽しみながら気付きが得られる多彩なコンテンツで「見えない」「見えづらい」体験を提供する。第1弾として、4月の大阪・関西万博に「点字考案200年 視覚障害者の世界を体験する」と題し、6日間出展する。
これらの取り組みを通じ、社会にDEI(Diversity、Equity、Inclusion)推進を促すプラットフォームとなることを目指す。問い合わせはビジョン・コンソーシアム(https://www.mainichi.co.jp/vision-cons/)まで。
コンソーシアムの構成概要(1月30日現在)
<企業会員>
参天製薬株式会社▽味の素株式会社▽株式会社三井住友銀行▽明治安田生命保険相互会社▽株式会社羽田未来総合研究所▽株式会社ニデック▽リョーサン菱洋ホールディングス株式会社▽EPSグループ▽株式会社セブン銀行▽株式会社毎日新聞社
<メディアパートナー>
株式会社TBSホールディングス▽株式会社MBSメディアホールディングス
<サプライパートナー>
錦城護謨
<団体会員>
公益社団法人 日本眼科医会▽社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合▽社会福祉法人 日本ライトハウス▽公益財団法人 日本盲導犬協会▽特定非営利活動法人 日本ブラインドサッカー協会▽一般社団法人 日本ゴールボール協会▽全国盲学校長会
<有識者会員(アドバイザー)>
河合純一氏(日本パラリンピック委員会委員長)▽石井健介氏(ブラインド・コミュニケーター)