すばる舎 7万部突破の文芸書『ストロベリームーン』が映画化決定

2025年2月5日

 

 すばる舎は、2023年4月に刊行し、現在15刷7万3000部に達した同社初の文芸書『ストロベリームーン』の映画化が決まったことを受け、帯を刷新し、同書の販売促進に注力する。

 

 同書は、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという神話がある赤い満月「ストロベリームーン」を題材にした高校生男女の恋愛小説で、『人は話し方が9割』(同社刊)の著者・永松茂久氏がプロデュースを手掛けたこともあり、発売前から話題を呼んだ。また同書がデビュー作となる著者の芥川なお氏が大分県出身であることから、九州の書店員を中心に好評を博した。

 

 また「どの場面でもその情景が鮮やかに浮かんできて、まるで一本の映画を観たような気分」という声や、「目では活字を追っているのに、頭の中には映像が鮮明に浮かんでくるくらい芥川先生の描写が綺麗。どこかで映像化できたら」など、発売当時から映像との親和性の高さについて言及するコメントや、映像化を求める声なども寄せられていた。

 

 同社営業部の原口大輔副部長は、スターツ出版から刊行された『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を原作とした映画作品が話題となり、興行収入においても成功したことに触れたうえで、「『ストロベリームーン』も近いターゲット層。映画公開に合わせ、さらなる売り伸ばしを図っていく」と話す。なお映画「ストロベリームーン」の公開は2025年を予定している。