産経新聞創刊90周年を記念して創設された、才能あふれる40歳以下の若手美術作家を表彰する第2回「絹谷幸二芸術賞」(産経新聞社、絹谷幸二美術財団など主催、チャーム・ケア・コーポレーション共催、サクラクレパス、ミキハウス協力)の発表と授賞式が2月12日、東京・台東区の日本芸術院で行われ、大賞に川田知志さん、奨励賞に弓指寛治さんがそれぞれ選ばれた。
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大賞を受賞した川田知志さん(左)と奨励賞を受賞した弓指寛治さん(産経新聞社提供)
大阪府出身の川田さんは、フレスコ技法を軸に、都市近郊の均質化した景色をモチーフにしながら現代社会を記憶するスケールの大きな壁画を制作する。
三重県出身の弓指さんは、母親の自死をきっかけに、自殺や路上生活者といったタブー視されがちな対象に焦点を当て、色鮮やかに描いた鮮烈な作品群が特徴だという。
同賞は、全国の美術関係者88人が推薦した作家67人の中から、同賞発起人で洋画家の絹谷幸二、国立国際美術館長の島敦彦、埼玉県立近代美術館長の建畠晢の審査員3氏が選出した。
授賞式では賞状、副賞のほか大賞に100万円、奨励賞に50万円の賞金が贈られた。