朝日新聞社は2月20日、同社主催の第29回手塚治虫文化賞のマンガ大賞に、7作品が最終候補作品としてノミネートされたことを発表した。2024年に刊行・発表されたマンガ作品が選考の対象。最終選考委員会を経て4月下旬ごろ、新生賞、短編賞、特別賞とともに発表する。
マンガ大賞最終候補作品は次の通り(敬称略)。
▽『Battle Scar』蔵本千夜(KADOKAWA)
▽『1秒24コマのぼくの人生』りんたろう(河出書房新社)
▽『【推しの子】』赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社)
▽『海が走るエンドロール』たらちねジョン(秋田書店)
▽『地図にない場所』安藤ゆき(小学館)
▽『胚培養士ミズイロ』おかざき真里(小学館)
▽『ブスなんて言わないで』とあるアラ子(講談社)
第29回選考委員は、秋本治さん(漫画家)、里中満智子さん(マンガ家)、高橋みなみさん(タレント)、中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)、トミヤマユキコさん(ライター・東北芸術工科大学芸術学部准教授)、南信長さん(マンガ解説者)、矢部太郎さん(芸人・漫画家)の7人と、朝日新聞社の坂尻顕吾執行役員・編集担当と渡部薫東京本社文化部長の2人。
最終候補作品は7人の社外選考委員による投票と、一般、マンガ関係者、書店員からの推薦をもとに選ばれた。推薦の得票1位は『BattleScar』だった。
手塚治虫文化賞のマンガ大賞は年間を通じて最も優れた作品に、新生賞は斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に、短編賞は短編、4コマ、1コマなどを対象に作品・作者に、特別賞はマンガ文化の発展に寄与した個人・団体にそれぞれ贈られる。