下野新聞社「とちぎのいちごふぇす」 渋谷で二日間 栃木のイチゴをPR

2025年3月6日

 下野新聞社が主催する「とちぎのいちごふぇす2025」が2月15日から二日間、東京・渋谷区の渋谷キャストで開かれた。栃木県がイチゴの生産量が56年連続で日本一であることや、新品種で主力となっている「とちあいか」を全面に押し出たイベントには、二日間で約2万3000人が来場した。

 

栃木県のイチゴをPRする若菜社長(写真は下野新聞社提供)

 

 イベントは栃木県を代表する農産物である「イチゴ」を通じて、首都圏で多くの人に栃木県、県の農業や観光に興味を持ってほしいとの思いから栃木県誕生150年を機に立ち上げ、今回が2回目の開催となった。

 

 屋内会場は、イチゴのオブジェを使ったフォトスポットや、壁面を漫画家でとちぎ未来大使の一葵さやか氏による書下ろし大判マンガなどが彩った。屋外スペースでは、イチゴの食べ歩きカップ「とちあいかっぷ」(500円)やキッチンカーによるイチゴを使ったスイーツ、飲料、雑貨などが販売された。

 

 初日には、若者を中心に人気があるアイドルユニット「超ときめき♡宣伝部」から、ブログでもイチゴ好きをアピールしてきた坂井仁香さん、吉川ひよりさんの二人による「いちごトークショー」を実施。「とちあいかっぷ」を3パック購入すれば、優先エリアで観覧できる抽選券を配布したところ、瞬く間に「とちあいかっぷ」が売れ、初日の販売目標数1000カップを大幅に超える約1200カップが売れた。

 

 翌16日には、栃木県知事の福田富一氏、下野新聞社・若菜英晴社長が来場し、あいさつの後にイチゴ1粒が入ったカップ300個の無料サンプリング(配布)を行ったところ、5分程度で終了。福田県知事は「イチゴを食べてみたいという思いが、手から伝わってきた。若い世代や家族連れが多く、イチゴの購入層の人たちに直接渡すことができた」と話していた。

 

 同日には、下野新聞社公認のVtuber「栃宮るりは」のライブイベントも開催し、多くの人で賑わっていた。

 

 日本が世界に誇るスポット「渋谷」ということもあり、インバウンド対策として、AlipayやWeChatPayなどのキャッシュレス対応も行い、「昨年にも増す外国人観光客に、栃木のイチゴを味わってもらう機会の創出となった」としている。