朝日新聞社×文芸社 第4回「Reライフ文学賞」決定

2025年3月7日

 

 

 朝日新聞社は3月3日、小説・ノンフィクションの投稿コンテスト「Reライフ文学賞」(主催・文芸社/共催・朝日新聞Reライフプロジェクト)の第4回受賞作品を発表した。

 

 Reライフ文学賞は、「家族のかたち~第二の人生の物語~」をテーマに、人生後半に巻き起こる「家族」の物語を募集している。

 

 全1787件の応募の中から、長編部門では、最も優れた作品に贈られる最優秀賞にタベルスキ マイケルさん著『ソーセージ先生の泣き笑い人生』が、朝日新聞「Reライフ読者会議」の選考委員が選ぶ「Reライフ読者賞」に鳴神千春さん著『夫そして父は、獣医師だった』が選ばれた。

 

 短編部門は30作品が入選となり、うち2作品が特選となった。

 

 最優秀賞の『ソーセージ先生の泣き笑い人生』は、ポーランドから日本に移住した男性の挑戦の日々を描いた記録。特別選考委員を務めた内館牧子さんは、「本作には、読者に『顔を上げて生きよう』と力をもたらす魅力がある。妻の故郷秋田に移住したものの、職を転々。だが、彼にとって日本人と秋田県民は「家族」だった。そんな家族がソーセージ作りという『Reライフ』を後押し。自分は一人ではないと、多くの人が気づくのではないか」と、コメントを寄せた。

 

 Reライフ読者賞の『夫そして父は、獣医師だった』は、1943(昭和18)年の満州での生活から戦後までを描いた家族史的作品。

 

 最優秀賞は文芸社から書籍化が内定している。Reライフ読者賞はReライフ.netで連載予定。