3月22日、兵庫県神戸市の六甲アイランドで書店、古書店、出版社が集う「KOBE BOOK FAIR & MARKET」が開催される。関西を中心に全国から飲食店含む60を超えるブースが出展する大規模イベントとあって、読書好きをはじめ地域住民らの期待が高まっている。
神戸市(久元喜造市長)は、「本」を読む人、買う人を増やす目的で、行政と出版社・書店が協力して「『本』の文化振興プロジェクト」を推し進めている。マーケットは同PJの一環で、例年開催している「六甲アイランドアートフェア」と連携して実現した。
当日は、各ブースで新刊から古本、ZINEなどを展示販売。ステージでは書店員らによるトークショー、さらに読み聞かせやぬり絵などのワークショップも予定している。
国際都市神戸の「進取の精神」継承
神戸市立中央図書館・中山裕介館長は「読書離れが進み、各地で書店が減少する中、神戸市では、神戸の『本』文化の振興を目指すプロジェクトを開始した。初開催となるこのブックフェアを皮切りに、『本』にまつわる多彩な取り組みを実施していく」とした。
企画・運営を担ったORDINARY BOOKS・三條陽平代表は当日に向けて、「神戸・兵庫県内を中心に、大阪・京都・神奈川・東京から、本屋、書店、出版社、個人のつくり手が約60店集まる。近代から現代に至るまで、海外の文化と人々を受け入れ発展してきた国際都市・神戸が築き上げてきた進取の精神を受け継ぎ、街と人に対してオープンなブックフェアを目指す」とコメントを寄せた。
KOBE BOOK FAIR & MARKET
日時=3月22日11~18時
場所=神戸ファッションマート1階アトリウムプラザ(神戸市東灘区向洋町中6丁目9)
主催=六甲アイランドアートフェア
共催=神戸市
協力=ORDINARY BOOKS・三條陽平氏、JPIC読書アドバイザークラブ 絵本専門士・升川知子氏
監修=神戸「本」の文化振興アドバイザー・北田博充氏(梅田 蔦屋書店・店長)