蔦屋書店 中国文具ブランド「M&G晨光」日本国内で独占販売開始

2025年3月25日

 TSUTAYA Books(蔦屋書店)は3月7日、同社のウェブサイトで中国の文具ブランドM&G Chenguang(晨光文具)との戦略的提携を発表。これにより、蔦屋書店の全国約120店舗でM&Gの製品が導入される。中国の文具ブランドが日本トップクラスの文化・クリエイティブ系小売チェーンに参入されるのは初めてという。

 

 

 両者の提携発表後、日本全国の蔦屋書店のM&Gコーナーでは、日本では珍しいM&Gの「クリップ&ゴー」蛍光ペンや0.18ミリの極細ゲルインクボールペンが注目を集めた。

 

 提携について、蔦屋書店の文具雑貨カンパニー責任者の梅澤豊徳氏は、M&Gの世界的な影響力と革新性を評価し、M&Gブランドが毎年、特に若い消費者の嗜好を汲んだ何千もの新製品を発売していることに言及。同氏は、今回の提携が両者にとって利があることを強調し、M&Gが蔦屋書店の文化・クリエイティブ部門に新鮮な視点をもたらすだけでなく、日中間の文化的な絆に興味を持つ若年層の買い物客の増加にもつながっていると述べている。

 

 24年12月、M&Gは50万人以上が来場したイベント「Stationery & Women's Expo(文具女子博)」で共同開発した数種類の商品を展示。このイベントでの反応が提携を正式なものとする礎となったという。

 

 M&G社は、30年以上にわたり「Make study and work more joyful and effective(勉強や仕事をより楽しく、効果的に」をモットーに掲げ、世界最大級の文具メーカーへと成長した。同社は研究開発に多額の投資を行い、1200件を上回る数の特許を保有しており、主要な国際的な工業デザイン賞を4つ受賞。また、3年連続で「中国年間No.1文具ブランド」に選出されている。同社の製品は100以上の国と地域に輸出され、グローバルで幅広い協業ネットワークを築いている。